なにげない毎日が風のように過ぎてゆく…。

一人暮らしを始めてから、どのくらいになるのでしょうか。
最初は淋しかったし、心細いし、毎日、不安でした。
でも今は、おかげさまで、一人にも慣れてきたし、
「ま、なんとかなるでしょう。」と、いつもの乗りで、
生きています。
幸い、施設長さんや先生たちやおまわりさんたちや、周りの皆さんが
助けてくださるし、支えてくださいます。
「感謝します。」って言うのは、こんな時に使う言葉だと
私は思っています。

このあいだ、おまわりさんとお話をした時、
おまわりさんが、「奥さん、先生たちの気持ち、知っていますか。」って
私に言いました。
私は、とぼけてもしようがないと思ったので
「知っています。」って言いました。
おまわりさんは「奥さん、先生たちの気持ち、知っていた…。」って
独り言を言いました。
そしたらおまわりさんが、「じゃ、どうして、先生たちと
結婚しないんですか?」って言いました。
私は、「先生たちは、家庭を持っています。」
「私が、私のことで、先生たちの家庭、壊せないです。」って言いました。
そのことを、この間、施設長さんに話したら
施設長さんが「町子さん、それでいいの。」
「町子さん、先生たちの家庭、壊しちゃだめ。」って言いました。
私は「壊さない。」って施設長さんに言いました。

先週の週末のことです。
デイ・サービスの帰りの送迎を施設長さんとOさんに送ってもらったのですが
私のアパートに着いて、運転席にいる施設長さんにご挨拶をして
車から降りて、Oさんにアパートの部屋まで送ってもらったとき、
施設長さんがクラクションを軽く、鳴らして
振り向くと、施設長さんが、手を振って笑っているんです。
「施設長さんのことが好き。」って思うのは、こんなときです。

施設長さん、また来週ね!!