昨日のことです。

昨日のことです。

お花屋さんに行ってきました。
お花屋さんは私に、元気良く、
「こんにちは!」って言ってくださいました。
お花屋さんは、いつもの赤いダウンを着ていました。
私も、赤いTシャツを着ていました。
私は、おそろいみたいで嬉しくなりました。

お花屋さんはもう、私のこと、怒っていませんでした。
お花屋さんは、終始、やさしく喋りかけてくださいました。
お花屋さんと喋っていると、やさしくて、私は、ホッとします。

このあいだ、おとうさんが電話で、私に、
「俺は、お前に苦労をかけた。」
「俺はこの辺で、お前から姿を消す。」
「お前は、お花屋さんと幸せになれ。」って言いました。
おとうさんのことは、のしをつけて,
おとうさんの、71歳のかわいい彼女の
成恵子にくれてやります。
おとうさんみたいな
あんな人間失格者。
あんな廃棄物みたいな男。

でも、これで、晴れて、「自由」ではないでしょうか。
これで、おとうさんとのきりきり舞いも、もう、終わったかと思うと
私は「悲しい」どころか「幸福感」で一杯です。

私がお花屋さんと話しをして
帰ろうとした時、赤いゼラニウムを見つけて
私は「お花屋さん、これ、おいくら?」って叫びました。
お花屋さんが「?円です!」って言って
私が、「駄目だ。買えない。」
「お花屋さん、ごめんね」
「お花屋さん、また、来ます!」って私が叫ぶと
お花屋さんが私に
「また来てください!」って叫びました。

いろんなことを、乗り越えて、
お花屋さんと結婚できたら…。と
私の夢は広がるのです。