今日の夕暮れどきのお話です。

風が吹いて、私は、青い空を見上げたり、仰いだりしながら
K君ンとこに、今日は、私の「夢の夢」を渡しに行って来ました。
K君は、お花の仕入れから戻って来たところだったのでしょうか…。
お店は、ピカピカのお花で一杯でした。
お店には、赤い、素敵な感じの薔薇(深紅の薔薇と言ったらいいんでしょうか。)が
たくさん置いてあったので
私がK君に「赤い薔薇、はいったのね。」と言うと
K君が「お客さん、赤い薔薇はいりましたよ。」って言いました。

私が、「今日は、私が書いた本を持ってきたの。」
「夢の夢」って言うの。」
「お花屋さん、良かったら読んで。」って言って、私の本をK君に渡しました。
K君は私の本を「すごいな?」とか言って珍しそうにしていました。
そうして、「読みます。」って言ってくださいました。
そうして私が、「今日は手持ちのお金が無くて、お花、買えないの。」
「お花屋さん、ごめんね。」って言うと
K君は「いいえ、いいんです。」
「また、お金のある時に、買いにきてください。」って言いました。
そうして私に、「今日は、本、ありがとうございました。」って
何度も、何度も、そう言ってくださいました。

そうして、K君が仕事に戻ろうとした時、私がK君のことを呼びとめて
「お花屋さん、K君って言うんでしょ?」って言うと
K君はびっくりしながら、でも、「Kって言います。」と答えてくださいました。
私が「私もお花屋さんのこと、K君って呼んでもいい?」と言うと
K君は「いいです。」って言ってくれたのでした。

なんだか、久し振りにホッとした
今日の夕暮れどきのお話です。